元水泳コーチのスイミングのハナシ

スイミングスクールで26年働いた元水泳コーチのお話です

スイミングスクールには何歳から通うべきか

子どもをスイミングスクールに通わせるときに、何歳で始めるべきか?

早くから通わせるほうが良さそうな気もしますが、あんまり早いと泣かれたり嫌がったりしそうでどうしよう?そうやって意外と悩んでいるママが多いようです。

スイミングスクールにもよりますが、ベビークラスがあるところは赤ちゃんの首がすわったら親子でスイミングスクールに通うことが出来ます。

それを基準に考えると、子どもは0才からスイミングスクールに通うことが出来ますので、かなり幅が大きくなります。

そこで子どもをスイミングに通わせ始めるタイミングを、大きく3つに別けて考えてみましょう。

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0~2歳から始める 親子でベビークラス

前述したように、赤ちゃんの首がすわれば親子でスイミングスクールに通うことが出来ます。

もちろん親子ですから、ママかパパが一緒にプールに入らないといけません。

ベビークラスについては、赤ちゃんと親がふれあいスキンシップを楽しむ場所と考え、難しいこと(潜ることや泳ぐこと)は 、赤ちゃんが十分水に慣れてからだと思ってください。

なので赤ちゃんが何も出来なくても問題なくて、ママが抱っこして一緒に入って、ほかのママとおしゃべり目的でもかまわないのです。

親子で行うベビークラスをいつから始めるかは、一緒にプールに入るママやパパがどうするかで決まります。「水着姿になるのはちょっと・・・」と思われるかもしれませんが、赤ちゃんの内に水に慣れていれば、子どもがひとりで始めるときに楽ですし、コーチとの信頼関係を結ぶことが出来ますので、よかったら考えてみてください。

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2~5歳から始める ひとりでちびっこクラス

基本的には陸上を歩くことが出来れば、ひとりでスイミングスクールに通うことが出来ます。

もちろんスイミングスクールによって受け入れ開始年齢が決まっていますので、いくら子どもが1歳で歩けても、スイミングスクールの受け入れ年齢が2歳からとなっていれば、通うことは難しいでしょう。ただ、スイミングスクールによっては1歳半でも受け入れてくれるところもありますので、その辺は問い合わせてみてください。

子どもが低年齢からスイミングスクールに 通わせると、多くの場合泣きますが、これは保護者と離れることが原因で、水が嫌いプールが嫌なわけではありません。

子どもにとって水は最高のオモチャであり、プールの中はとっても気持ちのいい場所なのです。

それでも泣いてしまうのは、大好きな親から離れることだったり、見知らぬ大人(コーチ)に連れて行かれることであり、行ったことのない空間(プール)にいることの不安だからです。

時間がかかる子どももいますが、慣れてしまえばいつしか平気になって、笑顔を見せてくれます。

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6歳で始める ひとりで子どもクラス

子どもの生活リズムの変化として、小学校に通い始めることはかなり大きな変化でしょう。

その生活リズムの中に、スイミングスクールを入れてしまうのがスイミングスクールのスタートとしては良いでしょう。

もちろん6歳を過ぎてからでも始めることはできますが、ひとつだけ問題があります。

スイミングスクールでは、ひとりで習う子どもの年齢ではなく泳力によってクラスを分けています。例えば3歳から始めた子どもがいたとして、4年通って今は7歳です。そこに全く初めての7歳の子どもが入った場合、同じ7歳でも泳力に差があるので一緒のクラスでは練習できません。

そうなると、全く初めての7歳の子どもと、3歳から始めて1年通っている4歳の子どもが同じクラスで練習することもあります。

このときに、保護者がパッと見ても違いがわかりますし、子どもにとっても「小さい子どもと同じクラス」とわかります。

意外とこれが嫌でスイミングスクールを辞める子どももいますので、保護者は考えておく必要があります。

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コーチの立場でいえば早いほうが良い

実際に指導するコーチの立場だけでいわせてもらえれば、子どもの体が小さい方が教えやすいので、年齢が低い間に始めてもらうほうが好ましいです。

年齢が低い間は子どもの体が小さく力も弱いので、コーチが手足を持って補助をして正しい動きを教えることが簡単です。

それが年齢が高くなるにつれ、子どもは自分の思うように、しかも力任せに体を動かそうとしますので、補助をすることが難しくなります。

他のスポーツでもそうですが、特に水泳は力を抜いて体を動かさないと、浮かぶことも進むことも出来ません。

もちろん年齢が高くなっても指導することは出来るのですが、低年齢の子どもに比べると手がかかると思ってください。

決してコーチがサボりたいわけではございません。

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スイミングスクールの立場としても早いほうが良い

これは完全にお金儲けの話になりますが、スイミングスクールとしては、少しでも早く子どもに通ってもらって、いかに長く続けてもらうかを考えています。その方が儲かりますからね。

そのためにベビークラスの月謝はものすごく安くて、ひとりで通うクラスになると高くなるスイミングスクールもあります。

これは赤ちゃんから通ってもらって、ベビークラスで終わらずに、もっと泳げるようにしたいと思う親心をくすぐり、長く通ってもらうための作戦です。

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まとめ

  • ベビークラスで始めるのは親しだい
  • ひとりで入るクラスなら2歳か6歳

子どもの習い事はいろいろありますが、2歳からひとりで通える習い事はスイミングスクールくらいでしょう。その利点を生かしたいと考えるのであれば、子どもが泣こうがわめこうが2歳から通わせるべきでしょう。

逆に兄弟がいて上の子どもがすでに通っていて、下の子どもがまだ1歳でも、「コーチ早く預かってくれませんか?」と相談に来るママもいます。

もちろん全て家庭の事情、特に金銭面のこともありますので、その辺は良く考えて決めていただければと思います。

今回の内容は、あくまでも参考にしてください。