時期にもよりますがスイミングスクールでは無料体験を行っています。
スイミングスクールに通ったことがない人にとっては、いろいろ体験できてお得ですし、お金を掛けずにプールに入ることもできるので、良いこと尽くめに思えますが、ちょっと待ってください、はたして本当にそうでしょうか?
そこで元コーチがスイミングスクールの無料体験の中身を書いていきますので、ここに書いたことを理解しておけば、安心して無料体験に参加できます。
無料体験のコーチは指導が上手いコーチ
スイミングスクールとしては、無料体験に参加してくれた子どもに入会してもらうことが最大の目標です。当たり前ですが無料体験は慈善事業ではありませんので、参加してくれた子どもに「またプールに行きたい!」と言わせないと失敗になります。
そこでスイミングスクールにいるコーチの中でも、子どもを安全に楽しく指導できて、保護者への説明や入会のお誘いが上手い、優れたコーチが無料体験を担当することが多くなります。
上手いコーチに教えてもらえるのはありがたいことですが、これで判断してしまうと、実際に入会して通常のレッスンに参加したときに、思った内容ではないことがあります。
残念ながらスイミングスクールには、優れたコーチの数は限られていて、指導能力の差はかなり大きなものだと思ってください。
体験したときは良かったのに、入会したら全然だった!などとならないようにしておきましょう。
無料体験は通常のレッスンとはちょっと違う
無料体験をするときに、体験する子どもだけでレッスンが行われる場合と、普段のレッスンの中に体験する子どもが参加する場合があります。
体験する子どもだけでレッスンするほうが、子どもも参加しやすいし親も安心だと思いがちですが、体験という意味では意外とそうではありません。
スイミングスクールは無料体験に参加してくれた子どもに入会してもらうために、レッスンの内容も楽しくできる水遊び中心のレッスン内容を行うことがあります。普段のレッスンが厳しいというわけではありませんが、楽しませるだけのレッスンと楽しませながら上手くするレッスンは微妙に違います。もちろん、その違いはコーチでないとわかりません。
子どもが無料体験のレッスンを楽しく感じても、普段のレッスンを体験したわけではありません。普段のレッスンに参加したら上手くいかない場合もありますので、時間に余裕があれば、無料体験をしたあとに別日でいいので、普段のレッスンを見学してみましょう。それで大きな違いがなければ問題ないでしょう。
あくまでも、体験レッスンは入会してもらうためのレッスンであると考えましょう。
入会してもらうために必死のパッチ
スイミングスクールは無料体験を開催して入会を取るために必死です。無料体験を行って入会が取れなかったらマイナスですから、必死になるのも当然で、入会を取るために必死のパッチなのです。
必死になるので入会を取れるコーチを用意して、入会を取れるレッスンを行います。そして入会を取るために保護者も囲い込みます。
当然ですが子どもをほめてほめてほめまくって、「センスがあるかも」「才能があるかも」「入会してたらこうなる」「お母さん水泳やってました?このセンスは遺伝子ですか?」なんてセリフがポンポン出てきます。
とにかく親として気持ち良い言葉や、子どもが水泳で成功することをイメージさせる言葉を口にして、入会を誘います。
そのタイミングを外さないように、入会申込みをするためのテーブルが用意されていたり、すぐに帰られないようにアンケートがあったり、ただでは帰してくれないこともあります。
もちろん強引な勧誘はないでしょうが、スイミングスクールは必死のパッチだということだけは理解しておきましょう。
そもそも・・・
もしスイミングスクールが大人気で子どもがいっぱいだったら、無料体験を開催して新たな入会を取る必要はありません。
そもそも論でいえば、無料体験をやっているスイミングスクールは入会を取る余裕があるということであり、無料体験をしなくても入会が取れればやる必要はありません。
それと同じ理論で、無料体験をして入会したらこんな特典があります。特典があまりにも過剰な場合、逆に気を付けた方がいいかもしれませんね。
無料体験に参加しても心配な場合は、ほとんどのスイミングスクールは見学できますので、普段のレッスンを見学して無料体験との違いを比べてみれば、さらに安心出来るでしょう。