元水泳コーチのスイミングのハナシ

スイミングスクールで26年働いた元水泳コーチのお話です

スイミングスクールのコーチが変わるウラ事情

スイミングスクールにはコーチがたくさんいます。

人気のあるコーチやそうでないコーチ、まだ研修中のコーチやベテランコーチ、やさしいコーチに怖いコーチ、コーチもいろいろありますが、そのコーチが変わることがあります。

変わるといっても、その日の担当が急に変わるのではなく、新しいコーチが現場に現れたり、いままでいたコーチがどこかへ去っていったり、長期的に変わるということです。

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社員とアルバイト

スイミングスクールのコーチは、社員とアルバイトに分けられます。その比率はスイミングスクールによって変わりますが、ほとんどの場合アルバイトのほうが多くなります。

アルバイトはその現場で雇われているので、転勤や本社への栄転異動などはありません。逆に社員はそのスイミングスクールを運営する会社が受け持つ他のスイミングスクールやフィットネス施設に転勤することがあります。

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アルバイトは急に辞めることが多い

アルバイトのコーチは、コーチが本業ではなく大学生や主婦や、他のアルバイトをしていたりコーチではない仕事の会社員のひともいます。基本的には時間給でスイミングスクールと契約しているだけなので、本業との兼ね合いでレッスンを担当する曜日が変わったり、しばらく休むこともあります。

アルバイトのコーチで特に困るのが急に来なくなることで、連絡なしで休むのは他業種のアルバイトと同じです。連絡なしの欠勤であればまだいいのですが、急に休んでそのまま連絡が取れなくなることもあります。これが意外に多くて、カバーするのは大変です。

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社員は転勤することがある

スイミングスクールを運営する会社では、いくつかのスイミングスクールやフィットネスクラブを運営していることがあるので、そこの社員は転勤することがあります。

同じ現場に長くいると、お客さんと仲良くなりすぎておかしくなることがあるので、それを防ぐためにも、適度に転勤をしようとするのが会社の考え方です。

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運営会社が変わることもある

スイミングスクールの運営の仕組みには2種類あって、丸ごと運営している場合と運営と指導が分かれている場合とがあります。

運営と指導が分かれている場合、運営する側が指導する会社を選べますので、契約を守った上で指導する会社を変えることがあります。そうなると、そのスイミングにいるコーチすべてが変わったり、指導方針が変わったりすることもあります。

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会社は社員を減らしアルバイトを増やす

スイミングスクールを運営する会社は、基本的に社員を多くすると人件費が高くなるので、アルバイトを増やしたいと考えています。当然、本業ではないコーチが増えるので、急に休んだり辞めたりするコーチが増えます。

そうなると今度は社員に負担がかかりますので、社員も疲労が溜まっても休めなかったりして、結局社員も辞めてしまうことがあります。

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子どもや保護者にとってお気に入りのコーチが変わることは、スイミングスクールに通うことのにマイナスなことですが、スイミングスクールにとってコーチを変えることは、いろんな意味で運営を維持するために必要なことになります。

選手のような特殊なクラスでは、コーチが変わればそれについていく子どももいますが、これは特殊な場合で普通はコーチが変われば、それを受け入れなければなりません。

スイミングスクールとしても、人気のあるコーチを揃えているほうがお客さんを集めることを知っているので、出来るだけそうしたいのですが、人件費の面や会社からの命令にしたがわないといけなかったりして難しいところです。

スイミングスクールの無料体験には気を付けて

時期にもよりますがスイミングスクールでは無料体験を行っています。

スイミングスクールに通ったことがない人にとっては、いろいろ体験できてお得ですし、お金を掛けずにプールに入ることもできるので、良いこと尽くめに思えますが、ちょっと待ってください、はたして本当にそうでしょうか?

そこで元コーチがスイミングスクールの無料体験の中身を書いていきますので、ここに書いたことを理解しておけば、安心して無料体験に参加できます。

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無料体験のコーチは指導が上手いコーチ

スイミングスクールとしては、無料体験に参加してくれた子どもに入会してもらうことが最大の目標です。当たり前ですが無料体験は慈善事業ではありませんので、参加してくれた子どもに「またプールに行きたい!」と言わせないと失敗になります。

そこでスイミングスクールにいるコーチの中でも、子どもを安全に楽しく指導できて、保護者への説明や入会のお誘いが上手い、優れたコーチが無料体験を担当することが多くなります。

上手いコーチに教えてもらえるのはありがたいことですが、これで判断してしまうと、実際に入会して通常のレッスンに参加したときに、思った内容ではないことがあります。

残念ながらスイミングスクールには、優れたコーチの数は限られていて、指導能力の差はかなり大きなものだと思ってください。

体験したときは良かったのに、入会したら全然だった!などとならないようにしておきましょう。

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無料体験は通常のレッスンとはちょっと違う

無料体験をするときに、体験する子どもだけでレッスンが行われる場合と、普段のレッスンの中に体験する子どもが参加する場合があります。

体験する子どもだけでレッスンするほうが、子どもも参加しやすいし親も安心だと思いがちですが、体験という意味では意外とそうではありません。

スイミングスクールは無料体験に参加してくれた子どもに入会してもらうために、レッスンの内容も楽しくできる水遊び中心のレッスン内容を行うことがあります。普段のレッスンが厳しいというわけではありませんが、楽しませるだけのレッスンと楽しませながら上手くするレッスンは微妙に違います。もちろん、その違いはコーチでないとわかりません。

子どもが無料体験のレッスンを楽しく感じても、普段のレッスンを体験したわけではありません。普段のレッスンに参加したら上手くいかない場合もありますので、時間に余裕があれば、無料体験をしたあとに別日でいいので、普段のレッスンを見学してみましょう。それで大きな違いがなければ問題ないでしょう。

あくまでも、体験レッスンは入会してもらうためのレッスンであると考えましょう。

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入会してもらうために必死のパッチ

スイミングスクールは無料体験を開催して入会を取るために必死です。無料体験を行って入会が取れなかったらマイナスですから、必死になるのも当然で、入会を取るために必死のパッチなのです。

必死になるので入会を取れるコーチを用意して、入会を取れるレッスンを行います。そして入会を取るために保護者も囲い込みます。

当然ですが子どもをほめてほめてほめまくって、「センスがあるかも」「才能があるかも」「入会してたらこうなる」「お母さん水泳やってました?このセンスは遺伝子ですか?」なんてセリフがポンポン出てきます。

とにかく親として気持ち良い言葉や、子どもが水泳で成功することをイメージさせる言葉を口にして、入会を誘います。

そのタイミングを外さないように、入会申込みをするためのテーブルが用意されていたり、すぐに帰られないようにアンケートがあったり、ただでは帰してくれないこともあります。

もちろん強引な勧誘はないでしょうが、スイミングスクールは必死のパッチだということだけは理解しておきましょう。

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そもそも・・・

もしスイミングスクールが大人気で子どもがいっぱいだったら、無料体験を開催して新たな入会を取る必要はありません。

そもそも論でいえば、無料体験をやっているスイミングスクールは入会を取る余裕があるということであり、無料体験をしなくても入会が取れればやる必要はありません。

それと同じ理論で、無料体験をして入会したらこんな特典があります。特典があまりにも過剰な場合、逆に気を付けた方がいいかもしれませんね。

無料体験に参加しても心配な場合は、ほとんどのスイミングスクールは見学できますので、普段のレッスンを見学して無料体験との違いを比べてみれば、さらに安心出来るでしょう。

 

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スイミングスクールやコーチに嫌われて要注意と思われるママ

スイミングスクールはサービス業でもありますから、お客さんを選ぶことは出来ません。しかし、子どもには問題がなくても親に問題がある場合、それがよっぽどであれば、いくらサービス業であってもサービスの提供をお断りする場合もあります。

もちろん、お断りするほどのお客さんは少ないですが、スイミングスクール側から「要注意」と見られる場合があります。

ここではどんな親、どんなママが「要注意」と見られるかを書いてみます。

 

子どもをコーチに任せてくれないママ

ママと一緒にスイミングスクールに来て、ひとりでプールに行ける子どもとそうでない子どもがいます。プールに入るのを嫌がる子どもは、ママに泣いてしがみつきます。

このときコーチは子どもが泣いていても抱いて連れて行きますが、ママがそれを拒み、コーチに任せることが出来ずに、その日はプールに入ることを諦め帰ってしまうことがあります。

さすがに母子分離に慣れているコーチでも、強引にママから子どもを引き離してプールに連れて行くことは出来ません。それにはママの許可が必要ですので、コーチから話して促しますが、ママが子どもを溺愛しすぎてコーチに任せてもらえない場合があります。

そんなママに限って「なぜ、うちの子はいつまでも泣いているのでしょう?」なんて相談してきます。だからコーチの間で「あのママには要注意!」となります。

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月謝を払ってくれないママ

意外といるのがお金を払ってくれないママです。子どもが自分で通える年齢になっていて、月謝を納めてくれなくて、家に連絡しても繋がらず、子どもに手紙を持って帰らせても連絡が取れず、銀行に残高も残ってないので請求も出来ない。サービスの停止をしたくても、子どもは何も知らずにスイミングスクールに通ってくるので帰らせるわけにもいかず、仕方がないのでレッスンに参加させます。

結局は内容証明の郵便で、これまでの月謝の請求とそれが出来なければ自主退会を促してやっと来なくなりましたが、なんだかこちらとしては寂しい気持ちになるものです。

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自分の意思のないママ

スイミングスクールでは水泳技術を教えますが、同時に育児相談に乗る場合もあります。特に初めての子どもの場合は、どうすればいいか悩むことも多いので、コーチは押し付けにならない程度に悩んでいそうなママにアドバイスをします。

しかし、そのときはコーチのアドバイスに頷いていても、他のママの意見やどこかで見聞きしてきたことの方を信じて、こちらがいっていることと逆のことをしたりします。

コーチとしては安全上のルールは強制的にでも守ってもらいますが、育児のことや子どもへの接し方に対して強制することは出来ません。

そういうママに限って、子どもが出来ないときにコーチのせいにしたりすることもあります。当然コーチは「あのママは要注意!」となります。

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見ていることが出来ないママ

「親という字は、木の上に立って見ると書く」といわれます。親であれば子どもに手を貸さず、見守ることが大事ということですが、これが当てはまらないママがスイミングスクールにはたくさんいます。

一番多いのは、自分の子どもがトイレに行きたくてモジモジしているのを見て、受付のスタッフに「うちの子をトイレに行かせて」と伝えに来たり、場合によっては直接プールサイドまでやってくるママもいます。

ママの気持ちは十分わかりますが、子どもがトイレに行きたいのであればコーチに言えば大体は行かせてくれます。実はコーチも子どもがモジモジしていることに気が付いていて、自分でコーチに言ってくることを待っている場合もあります。そうなるとコーチが子どもに自分でやらせようとしていることは、ママの行動で丸潰れです。

ママがコーチの手を煩わせたくないとか、我が子がコーチに迷惑をかけていると思ってもらえることはありがたいのですが、コーチはそれ以上に自分には任せてもらえないと感じています。

もちろん、我が子が他の子どもにいじめられている場合や、緊急事態にも関わらずコーチが気が付いていない場合は見ている場合ではありませんので、すぐに受付やコーチに伝えてください。

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コーチを悪者にするママ

子どものしつけや練習のためにコーチが子どもに厳しく接したときに、コーチを悪者にするママがいます。

レッスンが終わってプールから上がってきて、子どもがションボリしていたら、「コーチが怖かった?水が冷たかった?お友達に何かされた?」とネガティブなことをいうママがいて、子どもはそうでもなかったのに、ママにいわれたからそう思うようになる場合があります。そしてお決まりのコースは「子どもがそう言ってます!」と受付に怒鳴り込んでくるママ。

一番厄介なのは、それが子どものためだと信じて疑わず、自分のやっていることの誤りに気がつかないママで、こういうママにコーチは助言したくありません。まさに要注意ママです。

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番外編 見学室のガラスをコンコンするママ

これは本人に悪気はないと思うのですが、見学する場所にあるガラスをコンコンと叩くママがいます。それはわざと叩いているわけでなく、例えば何らかの荷物を動かしたときのコンコンや、抱っこしている赤ちゃんの持っているおもちゃが当たってのコンコンもあります。

実はベテランのコーチになればなるほど、窓をコンコンとされると寿命が縮まります。

これには理由があって、もしプールで子どもが溺れそうになった場合、親は見学室の窓をドンドン叩くことでコーチに気づかせようとします。ですから、コーチは窓のコンコンにとても敏感になっており、コンコンと音がしただけで、そちらの方をギョロ!っと睨むこともあります。

逆に、わざとコンコンとしても、誰もコーチが気がつかなかったら、そのプールはちょっと怖いかもしれません。

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子どもが水泳選手になりたいといったらどうする?

我が子が泳げるようになって進級テストで合格して、新しい種目をドンドン覚えて速く泳げるようになると

「もしかして、うちの子ども天才じゃない!?」

なんて思うこともあるでしょう。

子どもの両親のどちらかが元水泳の選手で、初めから我が子を水泳の選手にしたいと思っていれば、天才だろうが凡才だろうが水泳を続けるために、子どものサポートをしていくでしょう。

ですが、子どもの健康のためにスイミングスクールに通い始めたのに、あれよあれよという間に子どもが上達して、両親は良くわかっていないのに「お子さんは凄いですよ!」なんてコーチに煽てられれば

「もしかして、うちの子ども天才じゃない!?」

と思っても仕方がないでしょう。

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コーチは金の卵を探している

選手を担当しているコーチは、速い選手を育てるために素質のある子どもを常に捜しています。速い選手は練習で作られますが、もともと遅い子どもを育てるよりも、速くなる可能性が高い子ども、つまり金の卵を手に入れるほうが、速い選手を育てることの近道なのです。

コーチはそれがわかっているので、素質のありそうな子どもに声をかけます。子どもは褒められてうれしいですが、保護者は冷静に考えるべきです。

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水泳選手はお金がかかる

競技水泳を経験したことのない方には、水泳というスポーツは水着とゴーグルくらいあれば出来そうなので、他のスポーツに比べるとお金がかからないと思われるかもしれませんが、水泳も突き詰めようとするとキッチリお金がかかります。

  • 練習用水着
  • 試合用水着
  • ゴーグル
  • スイミングスクールのジャージ
  • フィン(足ヒレ)
  • パドル(手につける)
  • プルブイ(足に挟む)
  • チューブ(筋トレ)
  • シュノーケル(水中練習)

いきなり全ては必要ありませんが、選手が速くなればなるほど必要になってきます。そして、これらの練習道具以上にお金がかかるのが、試合や合宿などの遠征費なのです。

学校がある間はスイミングスクールで練習を行いますが、学校の休みの間は1日中練習できる環境を整えるために、プールのある場所で合宿を行います。 また、中学高校生で全国大会に出場するようになれば、全国の会場に行くことになり、その遠征費が必要になります。

我が子が選手になるとなったら、親はそれなりにお金がかかることをわかっておく必要があります。

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速い選手に必要なモノ

速い選手を何人も育てたコーチに聞くと、あの北島 康介よりもセンスのある選手は、過去にたくさんいたそうです。しかし、水泳を続けるセンスがなくて、その選手は日の目を見ることがなかったそうです。

物凄く簡単にいえば、速く泳げるようになるには能力の限界まで追い込んで、それが回復するときに能力が上がるのを狙います。それは身体面だけでなく、精神面でも追い込みますので、それに耐えられないと続けることが出来なくなります。

普通に泳いで練習するだけで速くなるのは、よっぽどのセンスを持っている選手であり、そんな選手はほとんどいません。普通の選手は厳しい練習に耐えて、やっと他の人に勝てるようになるのです。

速い選手になるために必要なのは、泳ぐためのセンスよりも、どんなに厳しい練習にも耐えて、水泳を楽しみ続けるセンスなのです。

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親はサポートする覚悟を

大げさかもしれませんが、我が子が選手になれば親はサポートする覚悟が必要です。

遠征費や練習道具にかかるお金、体を強くするための食事、練習や合宿への送り迎えなどサポートすることはたくさんあります。

速くなるために練習が厳しかったり、同学年の友達が遊んでいるのを羨ましくなると、子どもが挫折しそうになるかもしれません。そんなときにも親はサポートをしなければなりません。

 

我が子が選手になりたいといったら、親にはお金とサポートする覚悟が必要になります。そのことを十分理解しておいて下さい。

 

初めてのスイミングスクールで子どもに泣かれたらコーチに任せよう

スイミングスクールでは子どもが泣くことがあります。

始めての子育てで経験がないママの場合、子どもが泣いている姿を見てママも泣きたくなります。

「泣きたいのはコッチだよ~(涙)」ですよね。

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スイミングスクールは2歳から、早ければ1歳半からひとりでプールに入りますので、他の習い事に比べ、子どもが泣く確率が高いのですが、しかし逆に考えれば、スイミングスクールのコーチは子どもに泣かれることに慣れており、その対処にも経験豊富です。

結論をいってしまうと、子どもが泣いたらコーチに任せるほうが手っ取り早いでしょう。ママも不安でしょうが、思い切ってコーチを信用して子どもを預けてみてください。

しかし、いきなりコーチを信用しろといわれても難しいと思うので、ここからは元水泳コーチが、実際に泣いている子どもへの考え方や対処法を書いてみます。

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子どもはなぜ泣くのか?

子どもが泣いている大半の理由は、一緒にプールに来たママ(パパ)と離れたからです。ママのことが大好きだから泣くのです。

しかも、連れて行く人は知らない人で、連れて行かれるのは知らないところです。アタマではわかっていなくても、本能的に「これはヤバイ!誘拐だ!」と思っても仕方がないのです。子どもが泣くのは「ヘルプミー!ママ!助けて!」というサインなのです。

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子どもにすればコーチは誘拐犯?オニ?

ママとコーチは大人ですから、水泳を習うためにママから離れてコーチと一緒にプールに行く、ということがわかっていますが、子どもにとってはもう2度とママと会えないかもしれない!と思っています。

しかもコーチは女性ばかりではなく、男性のコーチもいます。子どもにとってパパ以外に大人の男性と会うこともなく、さらに男性コーチが水着姿で上半身裸なら、誘拐犯どころかオニに見えても仕方がありません。そりゃあ必死で泣きますよね。

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レッスンが終わればママのところへ戻れる

しかし、子どもは初めてのレッスンを終えて、何度かスイミングスクールに通うと、レッスンが終わればママのところに戻れる、と理解し始めます。

もちろん2~3回通ったくらいでは、子どもは理解しても納得はしません。これは納得しない理由があって、子どもは泣いていればママが助けに来てくれると思っているのに、ガラスの向こうの見学室で見ているだけです。

子どもにとってはパニックです。ママが見えているのに助けに来ない!?なんで?!全ての子どもではありませんが、泣いている子どもの多くはこう思っています。

 子どもが理解して納得するまでには、しばらく時間がかかります。

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諦めるか水の楽しさに気づけば泣かなくなる

子どもがどれだけ泣いても、コーチは泣き止むまで付き合います。それは必ず子どもが泣き止む日が来ることを、コーチは知っているからです。

そしてコーチが不安になっているのが子どもに伝わると、子どもも不安になってよけいにママのところに戻りたくなるから、コーチは平気なフリをしています。

コーチをやっているとたまに、コーチって血も涙もない、と思われたり言われたりしますが、そんなことはありません。顔で笑って心で泣いています。

子どもが泣き止むのは、すぐにママのところに戻ることを諦めるか、水の楽しさに気付けば泣かなくなります。

子どもの中には天秤があって、「ママのところに戻りたい」と「プールが楽しい」が乗っています。最初はママの方に傾いていますが、レッスンが終われば必ずママのところに戻れることが理解できたり、水でパチャパチャ遊ぶのが楽しいことがわかってくれば、天秤は徐々に反対側に傾いていくというわけです。

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体験コースで子どもが泣くのは当然

スイミングスクールに通う前に体験コースなどに参加することもあるでしょう。ママとすれば、子どもが泣くか泣かないかを入会の決め手にするでしょう。

ですが、ここまでのハナシを読んでもらえればわかると思うのですが、初めてのスイミングスクールで子どもが泣くのは当然です。逆に泣かない方が不安です。「ママのこと嫌いなの?」

ママが体験コースで見ておくのは、泣く我が子をコーチが平気で付き合えるかどうかです。子どもが泣いていてコーチが不安そうなら、入会するのは様子を見てもいいでしょう。ですが、コーチに不安を感じなければ、入会して泣こうがわめこうがコーチに預ければ大丈夫でしょう。

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子どもが泣いても大丈夫!コーチに任せてみて

子どもが泣くのはママから離れて不安だからです。

大好きなママが見えているのに会いに行けない 、どれだけ泣いてもママが会いに来てくれない。どれだけ水遊びやプールが楽しくても、コーチが歌って手遊びしても、そんなことよりもママに会えないことの方が大きいのです。

コーチは母子分離のスペシャリストです。子どもが泣こうがわめこうが、子どもに付き合います。スイミングスクールではママより頼ってもらえるように、がんばっています。

 

そんなコーチを信じて、子どもを預けてみませんか?

はじめてのスイミングスクールの選び方

親が子どものことを考えて始めるか、子どもが自分で行きたいと願うから始めるか、始める理由はいろいろありますが、アナタが我が子をスイミングスクールに通わせることになったとします。

当たり前ですがスイミングスクールに通うには、それなりにお金がかかります。どうせお金を払うなら、少しでも良いところに通わせたいと思うのは当然です。

自分で調べた場合、スイミングスクールがどこにあるか、どれくらいのお金がかかるかを調べることはできても、どんなスイミングスクールに通えばいいのか、選び方の基準はなかなか書いてません。

そこで、そんなアナタに元水泳コーチがアドバイスをしてみたいと思います。

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基本は近所の通いやすいスイミングスクール

スイミングスクールには長く通うことになります。子どもが3歳から小学6年生まで通うとして約10年です。それを考えると近所に通いやすいところがあれば、そこでいいでしょう。

近所であれば通っている人の評判を聞くことも出来ますし、実際に見学に行けばスイミングスクールの雰囲気はわかります。

スイミングスクールはサービス業ですので、問題があったり評判が悪ければ、お客さんが減って運営が維持できなくなり、潰れれるか経営母体が変わるのどちらかになります。特に悪い評判を聞かなかったり長く運営していれば、それほど問題はないでしょう。

近所にスイミングスクールがなければ、スイミングスクールのスクールバスが利用できるところを探してみましょう。

子どもの年齢が低いうちは送り迎えが必要ですが、ひとりでバスに乗れるようになれば通うことが出来ます。

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問題は近所に2つ以上あって選べるとき

問題は、近所にスイミングスクールが2つ以上あって選べる場合です。通っている人の評判も悪くなく、長くやっているスイミングスクールが2つあったら、何で判断すればいいのかわかりません。

普通に考えれば、通うのにかかるお金が安いほうを選ぶことになるでしょうが、極端に安くなければ問題ないでしょう。

ただ、それでは判断しにくいかもしれませんので、いくつか判断するためのポイントを書いておきます。

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人気のない方が過剰な特典になる

スイミングスクールはサービス業であり、お客さんが少ないと運営が厳しくなります。極端ないいかたをすればラーメン屋と同じで、客が入らなければ閉店します。

ラーメン屋で考えればわかりますが、人気があって忙しいラーメン屋はお客さんを呼ぶために必死になることはなくて、上手いラーメンを作るための努力に集中しています。

しかし、人気のない儲かっていないラーメン屋は、上手いラーメンを作ることよりもお客さんを呼ぶことに必死になります。もちろん最初は上手いラーメンを作ることだけ考えていたのが、あんまりにも客が来なくなると、そうなってしまうのです。

これと同じでスイミングスクールも人気があって儲かっていれば、お客さんを集めるために過剰なサービスは必要なくなります。逆にお客さんの集まっていないスイミングスクールは、お客さんを集めるために、特典をこれでもかと盛り込んできます。

入会金無料や指定用品プレゼントくらいなら問題ありませんが、あまりにも過剰な特典には注意が必要です。特にいま入会すれば、3ヶ月分の月謝が無料に!などには気をつけましょう。月謝に手を付けているということは、相当切羽詰っているかもしれません。

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体験して試してみる

多くのスイミングスクールでは、実際にレッスンを体験できるサービスが用意されています。有料であったり時期やクラスによっては行っていなかったりしますが、実際にプールに入ってレッスンに参加できるので、選択するにはわかりやすい目安になるでしょう。

体験してみて、そのスイミングスクールの指導が上手いかどうか判断するのは難しいと思いますが、なんとなくのインスピレーションで決めてもいいでしょう。

スイミングスクールとすれば、体験で来てくれたお客さんは、なんとしてでも欲しいので、体験で来てくれた子どもにはがんばって指導します。ですので、子どもが楽しいと思うのは当然で、普通のレッスンよりも盛っていると考えていいでしょう。

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誰でも出来る見分ける方法

子どもが低年齢や低学年に限りますが、元水泳コーチがとっておきの見分け方をお教えします。

スイミングスクールには足の届かない子どものために、足場を作るためのセーフティ(台)が必ずあります。

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スイミングスクールのよっては水深の浅いプールがあれば別ですが、セーフティがなければ子どものレッスンが出来ません。

そこで子どものレッスンが行われていない時間に見学に行き、このセーフティの数を数えるのです。セーフティが多いほうが安全にレッスンができますし、それなりに子どもの数が多いと思っていいでしょう。

さらに子どものレッスンの始まる前に行くと、コーチがセーフティをプールに入れて準備をしています。このときのコーチの動きを見て、コーチがダラダラしていたりセーフティを適当に扱っていたら、コーチの質はあまり高くないと思ってもいいでしょう。

優秀な責任者がいるスイミングスクールであれば、そういうこともスタッフに教育していますので、きっと指導もしっかりしているでしょう。

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セーフティの話はあくまでもひとつの目安です。セーフティが多いからといって必ず指導が上手いわけではありませんが、あればあるほど安全だといえるでしょう。

実はこのセーフティって高額で、サイズにもよりますが1台7~8万円します。ということはセーフティが多いスイミングスクールの方が、子どもクラスの指導にお金を掛けているということになります。大人のレッスンが中心であったり、子どもの数が少なければセーフティというのは不要な物なのです。

 

これを読んだアナタが、良いスイミングスクールに通えますように。

こんなスイミングスクールはイヤだ!

スイミングスクールで長く働いていると、いろんなことがあります。

そのすべてを書くことはできませんが、ありそうでなさそうで、でも本当にあったかもしれない昔話を書いてみたいと思います。

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温水プールどころか、お風呂みたいなプール

スイミングスクールにある機械は意外と古いものが多く、今でもタイマーが付いていない設備を使っているプールが結構あります。

タイマーが付いていないからプールの水温を自動で上げることが出来ず、手動で操作しないといけないのですが、手動なので操作するのを忘れたりすると、冬なのにめちゃくちゃ冷たくて、コーチも子どももガタガタ震えながらレッスンを行うこともあります。

ある冬のこと、特別冷えた夜に、翌朝水温が低いと困るので、水温を上げたまま帰ったスタッフがいました。水温を自動調節することも無く、手動だから勝手に切れることもなく、プールの水温は一晩かけてドンドン上がっていいました。

そして翌朝、プールに来てみると水面からは物凄い湯気が上がっています。水温を計ってみると40℃を越えています。そのスタッフは責任者にめちゃくちゃ怒られていましたが、水温はすぐに下げることも出来ません。

こうしてお風呂みたいなプールが出来上がり、子どもも大人もレッスンを始めて5分で茹でダコになっていました。

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昔のコーチは怖かった

今ではそんなことありませんが、昔のコーチは総じて怖い人が多く、見ようによっては別世界の人に見えていました。その当時は水泳のコーチといえば、どれだけ速い選手を作ったかで良し悪しが決まったので、スパルタ練習でガンガン選手を強くするために、常に怖い顔をしているコーチが多かったのです。

プールサイドから長い棒で泳いでいる選手を叩く、選手をプールに投げ飛ばす、泳いでる選手にセーフティ(台)を投げつける、昔だから許されたことですが、それでも怖かったです。

自分が初めて責任者になって責任者会議に出たとき、まるで親分の集まりに思えたのは、今となっては良い思い出です。

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テスト練習をせずに遊びだすコーチ

昔は今ほどギスギスしていないので、コーチは子どもを楽しませるために、練習を中断してまで遊んでいました。

プールサイドにマットを並べて、その上に水をタップリまいて、走っていってピューーーっと滑ったり、足場となるセーフティをピラミッドみたいに積んでジャンプ台にして飛ばせてみたり、子どもを安全なところに座らせて。コーチが潜って行って女性コーチの足を急につかんで「キャー!」と言わせてみたり、遊んでばかりしていました。

そうやって遊んでやると、当然子どもは楽しいですから、プールを休まずに練習に来ます。コーチはずっと遊ぶわけではなく、子どもの雰囲気を読み取り、練習しても効果が低いと感じれば、パッと切り替えて子どものやる気を引き出すために遊んでいたのです。子どもがやる気になればコーチのいうことも聞いて、練習を数回すれば出来るようになって、進級テストも合格です。

いまじゃ保護者が怒ってきそうでやらないですけど・・・アナタはどう思われますか?

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気がつけば子どもがひとり多い

昔から水の集まるところには霊も集まるといわれます。

スイミングスクールにあるプールも例外ではなくて、みんなが帰ったあと、責任者がひとり残って残業をしていると、プールの方から声が聞こえたり、誰もいないはずなのにシャワーが出ていたりするそうです。

とあるスイミングスクールでは、昼間の子どものレッスンで、10人で練習を始めたはずなのに、途中で人数を確認すると11人いる。コーチがおかしいと思ってもう一度数えると10人、ただの数え間違いだと思い、練習を終え練習道具のビート板が片付けるように子どもにいうと、全員片付けたはずなのにビート板が1枚余る。

やっぱりアレは霊なんでしょうか…

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あくまでも昔話ですので、信じるかどうかはアナタしだいです。イヒヒヒヒヒ

スイミングスクールをお得に辞める時期

子どもをスイミングスクールに通わせていて、何らかの理由を辞めることがあります。辞める理由は様々ですが、突き詰めていくと2つに分かれるでしょう。

<通いたいけど辞める>

親の仕事の都合で引越しする場合や、進学して通学に時間がかかるようになる場合、新しい子どもが生まれることで送り迎えが難しくなる場合、水泳が嫌なわけでもスイミングスクールやコーチに不満がなくても、辞めなければならない場合があります。

<通えるけれど辞める>

子どもが水泳を楽しめていなかったり、スイミングスクールに不満があったり、コーチを不信に思っていたり、他の保護者とトラブルがあったり、本当に様々な理由はありますが、ようするにお金を払う価値がないと考えたときに辞めることになります。

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辞めるときに多いトラブル

スイミングスクールによって、手続きの方法や届出の提出期限などに違いがありますが、辞める方法はだいたい同じですので、ここでは詳しく触れません。

ただ、辞めるタイミングによるトラブルが多く、お互い最後にスッキリしないで終わることがあります。

これは一例ですが、例えばアナタが9月末でスイミングスクールを辞めたいとします。そこで9月末に辞めるための届出を退出したとします。しかし規則には「当月の15日までに提出」と書かれていたとします。すると、9月末ではなく10月末で辞めることとして処理されます。この1ヶ月の差がトラブルの元になるわけです。

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場合によっては1か月分無駄になる?

スイミング側の主張としては「規則に書いてある」で、お客さんとしては「そんなの知らない」の一点張り。お客さん側としてはお金を払わなければいいのですが、すでに銀行で引き落とされている場合、スイミングスクールが払い戻しをすることになりますので、スイミングスクール側としては払いたくありません。

サービスを受けていないのにお金を払わないといけないのはおかしな気もしますが、これはスイミングスクールに限らず、習い事の先払い制度がもたらす弊害でしょう。

通っている間は関係ありませんが、辞めるとき損をしたくない人やトラブルを嫌う人は、事前に確認しておきましょう。

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夏は増える冬は減るのが水泳人口

スイミングスクールもサービス業ですから、お客さんを増やすための努力をしています。新しいお客さんを入れることを「入会」、お客さんが辞めることを「退会」と呼び、いかに入会を増やし退会を減らすかを考えています。

水泳というスポーツは夏にするものという一般的なイメージがありますから、スイミングスクールのある地域によって多少のずれはありますが、基本的には4~10月が入会の多い時期で、11~3月は退会の多い時期となります。

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お得に辞めるなら春夏の時期

めちゃくちゃ乱暴な言い方をすれば、スイミングスクールにとっては、春から夏にかけてが漁の最盛期であり、釣った魚にエサを上げているヒマはありません。逆に、秋と冬の間は漁に出ても捕れないので、釣った魚にしっかりエサを与えるというわけです。

スタンプラリーとか子どものイベントが秋冬に多いのは、そういう理由が含まれているからです。

もしアナタがスイミングスクールを辞めようとしていて、その時期を選ぶ余裕があるならば、秋冬のオイシイ時期には辞めず、普通は辞めないだろうと思われる春夏の時期に辞める方が得策かもしれませんね。

スイミングスクールで子どもが合格しなくてイライラするママたちへ

スイミングスクールにもよりますが、子どもたちは1~2ヶ月ごとに進級テストを受けます。

保護者にすれば毎回合格してくれればうれしいものですが、当然ずっと不合格しないわけにはいかず、いつかは不合格になるものです。

スイミングスクールによって進級基準には違いがあり、順番や内容も違いますが、一般的に進級基準の中で、このような泳ぎが合格しにくいといわれます。

  • クロール25m完泳
  • 平泳ぎのキック
  • バタフライの完成

もちろんこれは一例であり、その子にとって苦手なことがあれば、これ以外でもなかなか合格できないことがあります。

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不合格が続くと・・・

子どもが練習をがんばっていて、毎回進級テストを受けているのに合格しない、1度や2度の不合格ならまだしも、3回4回、半年や1年も不合格が続けば、見ているだけで何も出来ない保護者はイライラしてきます。

最初は我が子の能力が低いからと思えても、半年や1年も不合格が続けば、我が子の能力うんぬんではなく、コーチの指導能力が低いからではないかと思っても仕方がありません。

不合格が続くということは、また同じ練習を繰り返すということであり、その状況に対して保護者は、お金の無駄ではないかと考えるようになります。

そして保護者だけでなく、子どもは子どもでやる気や自信を失くしたり、最悪の場合プールに行くのがイヤがって、スイミングスクールを辞めたいと言いだすこともあるでしょう。

不合格が続くとロクなことがありません。

保護者としてはコーチに対して「何とかしてよ!」と思うことでしょう。

そこでちょっと長くなりますが、スイミングスクールは、このことについてどう考えているのかを書いていきます。

特に、もしかしてわざと不合格にしているんじゃないか?と思われる保護者は是非読んでみてください。

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スイミングスクールの方針

進級テストの合否判定の基準は、スイミングスクールによって大きく変わります。

  • ある程度泳げていればどんどん合格させる
  • キッチリ泳げていないとなかなか合格させない

なぜ、このような正反対の差が生まれるかというと、スイミングスクールの考え方が違うからです。

<どんどん合格させるスイミングスクール>

子どもも保護者も合格すれば嬉しいですし、水泳が嫌でスイミングスクールを辞めることはありません。

この方針のスイミングスクールは、ある程度出来れば合格にして、水泳を楽しめるように考えています。もちろん全く出来ない場合は不合格になりますが、合格することの方が多いでしょう。

水泳を続けていくと、あるレベルからタイムで合否を決めるようになります。そのレベルまでは泳ぎのフォームや距離で合否が決まっていましたが、速いか遅いかで決るようになるわけです。

当然、ここまでどんどん合格していた子どもも、タイムとなると合否が数字で判断されるので、不合格になることが出てきます。

つまり、どんどん合格させるスイミングスクールは、最初はスイスイ進んで後が大変になるわけです。

<なかなか合格させないスイミングスクール>

こちらの考え方は、基礎ができなければ、それ以上難しいことはできないという考え方です。

ですので、合否の判断基準が厳しく、姿勢やキックといった基本的なことでも、ちょっと肘が曲がっていたり、膝の曲がりが大きいというだけで不合格になります。

その考え方は徹底されていて、「ケノビキックで5m」という進級テストでも、長ければ1年間不合格というスイミングスクールもあると聞きます。

保護者としては不合格が続いてイライラしますが、泳力が上がり進級テストがタイムで判断されるようになったときに、しっかりとした泳ぎが出来ているので、タイムも上がりやすくなり、合格する可能性が高くなります。

つまり、なかなか合格させないスイミングスクールは、最初は大変ですが後がスイスイ進めるわけです。

アナタならどちらを選びますか?

繰り返しますが、子どもが合格していれば保護者はイライラしないはずです。

イライラするのは不合格だからです。

つまり、どんどん合格するスイミングスクールだと、イライラしなくて済みますが、子どものレベルが上がってタイムが基準になったときに苦労します。

逆に、なかなか合格しないスイミングスクールはイライラしますが、子どもがタイムを計るようになる頃には、基本的なフォームは完成していることが多くなります。

2つを比べたときに、保護者がイライラしないのはどんどん合格する方です。

しかし、それが子どもにとってどうなのか、考える必要があります。

そしてどちらも間違いではありません。指導には正解がないということです。

アナタならどちらを選びますか?

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長い目で見てみませんか?

子どもが合格しなくてイライラするのは十分理解できます。

何ヶ月も同じ練習ばかりで、お金の無駄とも思えるでしょう。

子どもが合格しなくてイライラしている保護者が、イライラしなくなる方法は、子どもが合格するだけです。

コーチや責任者にクレームを連発して、無理くり子どもを合格させることも出来ますが、それで子どもが上手くなるかどうかは別です。

どんなに指導の上手いコーチでも、毎回全員を合格させることは出来ません。

ですが本当に指導の上手いコーチは、子どもの練習をしているときに、合格までにどれくらい時間がかかるかがわかります。

1~2回合格できなくても、諦めずにじっくり合格への道のりを探ります。

保護者としては手が出せなくてイライラしますが、ここはコーチに任せてしまって、長い目で見ませんか?

子どもがスイミングスクールに通い始めた頃には、ひとりでプールに入って溺れなければそれでよかったのに、進級テストを受けるようになって不合格が重なるとイライラが始まるわけです。

イライラしそうになったら、通い始めたときのことを思い出して、その頃に比べたら進歩したと思えるようにしてみてください。

大変だと思いますが、がんばってくださいね。

スイミングスクールに通う子どものゴーグルについて

子どもがスイミングスクールに通うときに、必要なグッズがいくつかあります。

  • 水着
  • スイミングキャップ
  • タオル
  • ゴーグル

多くのスイミングスクールでは、水着とスイミングキャップが指定用品となり、通い始めるときに購入しなければなりません。(買わなくても持っていれば大丈夫)

タオルは体を拭くのに必要ですが、自分の好きな物を使えますので、何でもいいでしょう。

この中でゴーグルだけは必須というわけでなく、使うかどうかは個人の自由になります。

このゴーグルを、いつから使わせるべきか悩むママが意外と多いようで、コーチに相談されることが多いのです。

そこでゴーグルの考え方と、いつから使用すべきか?などを書いてみます。

 

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ゴーグルを使うことのメリットデメリットなど

ゴーグルは、水中で目を開けたときに眼球に水が直接触れないようにするためのものです。なんだか難しく書きましたが、要するに水の中で目を開けても違和感を感じないようにするものです。

子どもでも大人でも、始めて水中で目を開けるのは怖いもので、その違和感に慣れてしまえば平気なのですが、ゴーグルがあれば違和感を感じることはありません。

しかしゴーグルを使うことにもメリットとデメリットがあります。

ゴーグルを使うメリット

ゴーグルを使う一番のメリットは、長い時間水に潜っていても、目が赤く(痛く)ならないことでしょう。

短時間であればゴーグルなしでも泳げますが、1時間近く練習するとなると、ゴーグルがないと気になってしまうでしょう。

目を守るというメリットの以外では、子どものモチベーションを上げることが出来ます。

これは子どもがゴーグルをしていない場合のみ有効ですが、泳げるようになったらゴーグルを買ってもらえるという約束をして、泳げるようにがんばらせることが出来ます。

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ゴーグルを使うデメリット

ゴーグルを付ければ水中で目を開けることが出来ます。ただし、これは水中で目が開けられるわけでなく、ゴーグルに守られているだけです。

ですが、何らかの拍子にゴーグルがズレて、ゴーグルに水が入ってくることがあります。

このときに、ゴーグルなしでも水中で目が開けれる子どもは冷静に対応出来ますが、目を開けるのが怖い子どもはパニックになりやすくなります。

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低年齢の子どもは調整が難しい

低年齢でも泳げる子どもはたくさんいます。足が届く場所で短い距離であれば、2歳の子どもでも平気で泳いでいます。

2歳の子どもが泳ぐことはそれほど珍しくありませんが、2歳の子どもがゴーグルをちゃんと付けて調整できるかというと難しいです。

せっかくゴーグルを付けているのに、ズレてしまって水が入りまくり、気がついたらゴーグルの中が水で満杯になって、顔を上げても水中にいるのと同じ、ひとり水族館になっていることも珍しくありません。

ゴーグルを上手く使えるようになるのも練習が必要ななるということです。

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スイミングスクールによってはルールがある

このようなことを踏まえ、スイミングスクールの考え方として、自分で顔を浸けて目を開けるのが平気になるまでは、ゴーグルの使用を控えるようにルールを決めているところもあります。

それを明確にするために、そのスイミングスクールの進級基準で、何級までは使わないように決まっているところもあります。

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結論 ゴーグルは使うべきだがタイミングは考える

メリットとデメリットを考えた場合、水中で目を開けることが出来るまでは使わず、レッスンが終わって目が赤くなったり痛くなってから使うようにしてもいいでしょう。

珍しいことですが、水中で目を開けずにゴーグルを使い始めてそのまま年齢を重ね、高学年になってもゴーグルがないと泳げない子どもは実際にいます。

水中で目を開けることは慣れですから、子どもは嫌がるかもしれませんが、経験させてあげる方がいいのではないかと思います。

例外としては、目に疾患がある場合などは、必ず使わないといけません。スイミングスクールに申し出て、使用を認めてもらいましょう。